ぶらり街道の味探検


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食単随筆草鞋雑記

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旧街道・商店街・細路地に人の出会いとなつかしい味を訪ねて、ぐる〜と首都圏を歩く旅にでました。

     

ぼくはグルマンではありません。

どちらかというと山岳部育ちの山登り人間だから悪食にはなれていて、

美食趣味より、味を作りだす人や味の生まれる場所に関心があります。

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1997年から東京新聞のコラム「味探検」を書くようになり、この間プライベートや他社取材も合わせて2000数百件近い味と遭遇をしてきました。

この中から2005年まで450軒 近くを新聞に紹介してきましたが、食べ物の店を紹介するというより、取材をした食の素材についてとか、食の作家たちの味を生み出す背景になっている町や道沿いの雰囲気や、その人の食ストーリーというようなものを表現できればいいなあと思ってきました(長期連載記事も2005年9月末で終了)。

     

世の中は、超高級の美食が醜悪なドラマを生むこともあるし、

祭の夜店で出会った油っくさい焼きソバが、人生最大の思い出を生むことだってあります。

ぼくは人に自分の味の評価を押し付けるつもりはありません。そんな自信もありません。

味については、最低でも、おいしさで60点程度あれば、その店の雰囲気や味の作家の個性で、

80点ぐらいまでのグレードアップは感じるもの、というくらいにしか評価の重きはおいていません。

     

限りなき美食追求派には、ものたりない、いや、論外のセレクションがおきることがままあると思います。

食や味との遭遇は悪食から超美食までの幅広〜い探検心あってはじめておもしろいのです。

あんまり美食を追及しすぎると、太るし、期待はずれ、まずかった、態度がわるかったと、

腹を立てる毎日をすごしたんではつまりません。

     

人生にっこりごちそうさん、腹が減ってりゃなんでもうまい、

というようなことを、かの哲人ソクラテスさんも言っています。

ぼくなら、頭が空っぽならなんでもゆかい。

こんな程度でいいじゃあありませんか。

     

食べ物に関する取材ノートが50冊を超えました。

旧街道やわき道のファイルも山のようにたまりました。めぐりあった人と味のことを、ただただ食い意地がはっているだけの男の『味探検備忘録』として、HPを使って整理していこうと思っています。


○味の探索方法は、「味探検記事一覧」「街道・エリアから選ぶ」「料理種類から選ぶ」「料理素材から選ぶ(こうじちゅう)の四つです。関心のある味や店がみつかったらのぞいてください。マスコミにのった有名店や美食に辟易している方が、暇つぶしか、散歩の道順探しぐらいのつもりで、もしよかったら、ツルツル〜とご縁につながってくださいな。


○「食単随筆」「草鞋雑記」は、こうした味探検をしながらぼちぼちと書いて雑誌などに書いてきた雑文や、メモがわりに書きつけたものを、テーマごとに載せています。完成した文章もあればノートがわりに箇条書きやタイトルだけにとどめている雑多な内容を含めています。


投稿大歓迎

それぞれに投稿のページを設けますので、ぼくの記事への異論、反論でもいいですし、みなさまの味探検情報をメール(here)でお寄せください。原則的に全部載せるつもりですが、あんまり常識を外れたキタナイ(これも読む人にとってはいろいろあるでしょうが、ぼくは編集者でもあるので、どっかで区切らないといけないという程度のラインを設けて、独断と偏見をもって判断した)ものは除くかも知れませんのであしからず。


 

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