BACK(9・神幸ラーメン)|NEXT(11・天安)

味探検 江戸前シリーズ 10(東京新聞1997年4月3日首都圏情報版ゆめぽっけ掲載) 

東京銀座・まぐろや

カツオが大皿にドーンと

 黙ってカツオを食おうと主張をした劇作家がいた。この季節に1度だけ登場する「目に青葉」の句も、「女房を質にいれても」という江戸っ子の常套句も、季語としては擦り切れた言葉遊びになってしまったというのである。まぐろや・鈴木勝二店長の話を聞いてさもあらんと考えてしまった。
「うまいカツオなら冷凍ものに限る。脂ののりに加えて、色めのいいものを選べる。江戸の昔、正真正銘初物だからこそ高値を出しても口にしたが、今はいつでもカツオが手に入る時代。料理人ならうまくて安いものからお客さんに味わってもらいたいからね。」。
 カツオマグロの生産者団体・日本鰹鮪漁協連合会経営の寿司屋さんだからこそいえる言葉かもしれない。目の前で、今日入荷したばかりの生と冷凍ものとを切り分けて「さあどうぞ」と大皿にドーンと出てきた。氷を敷いて豪快に盛りつけた「鰹三昧」(3人前4000円、写真)。色を楽しみながら、たっぷりと味わい、納得してしまった。「カツオ丼」(900円)は昼時の人気メニュー。女性に人気のサラダ風カツオ刺し身も注文できる。
 桜が散るとカツオの季節到来である。ここに来た以上、マグロ好きのむきに店長一押しメニューが、ボストン沖ホンマグロの「トロ握り」(6個3000円)。 (中島 満)

「まぐろや」メモ

日本鰹鮪漁協連合会(日かつ連)は各地方カツオマグロ漁協の解散、組織改編され日本鰹鮪漁協となったこともあり、同会との係わりを示そうと記事を書いたこの店の紹介も、終わりにすることにしよう。あんまり評判よくなかったしね、もともと。

取材メモ  注:記事内容は取材時のものです。現時点で価格・営業時間・経営内容等変更がある場合があることをご了承下さい。

HOME  江戸前Index  東海道-BACK 

BACK(9・神幸ラーメン)|NEXT(11・天安)


send mail こちらへどうぞ

 

copyright 2002〜2010,manabooks-m.nakajima

edomae,ginza,susi,maguroya,maguro,tuna,bonito,skipjack,honbaguro