味探検 江戸前シリーズ 18(東京新聞1997年5月29日首都圏情報ゆめぽっけ掲載) 

船橋・あみもと

三番瀬の美味ニシ貝

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 「100歳まで漁師をやるよ」と常連客の滝口幸次郎さん(76歳)。手ぬぐいでハチマキをきりっと締めて、休漁日夕方になると、この店に顔を出す。滝口さんは、「あみもと」ご主人の中田洋二さんが、「師匠」と呼ぶ船橋漁師だ。

 中田さんは、東京湾の好漁場・三番瀬でさし網漁業をしながら、昭和48年に「あみもと」を開店させた。「昼に漁、夜は包丁を握って25年になります」と中田さん。
 とれたての魚貝料理が、目の前に並ぶ。冬はマコガレイ、春先からはイシガレイ(生き造り2500円・写真上)、夏場にワタリガニが看板料理の店である。ワタリのシーズンを待てないカニ好きには、今が旬のイシガニ(2〜3匹1000円・写真手前)がうまい。丸い甲羅が金太郎を連想させるところから、このカニを「アカタロウ」と漁師は呼ぶ。さし網には、魚ばかりでなく貝もかかる。アカニシという15センチほどの巻き貝、通称「ニシ」。知る人ぞ知る江戸前の美味は、ご主人が漁師のこの店ならではの味だ。ゆでてワサビ醤油で味わう(2個1000円・写真左)。
 アオヤギ(600円・写真右)など貝料理、天ぷらなど江戸前の旬を堪能でき、楽しく飲んで、演歌でもという漁師町大好き派にはこたえられない雰囲気。
「かあちゃんきたよ」と親しまれるおかみの好江さんのキップが、この店のもうひとつの看板でもある。 (中島満)

「あみもと」メモ

船橋市湊町3−13−2。JR船橋駅南口下車。徒歩20分。駅前通りを直進、京葉高速道路の下をくぐり、1つ目の道を漁港の方向に左折、50m右手。(電)0474・33・5239。午後5時から12時。9時頃からカラオケ可。カウンター7席、テーブル10人、座敷30人。日曜祭日定休日。

取材メモ  注:記事内容は取材時のものです。現時点で価格・営業時間・経営内容等変更がある場合があることをご了承下さい。

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