味探検 江戸前シリーズ 23(東京新聞1997年7月3日首都圏情報版「ゆめぽっけ」掲載) 

神田須田町・まつや

『そばがき』が木の葉型

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 こうでなくっちゃ。会社がえりにソバ屋で一杯。一人静かに飲む客、仲間連れ立っての客、あつあつカップルと5時過ぎの店内は、喧噪につつまれる。靖国通り沿い、ビルに囲まれて、ここ一軒だけが明治の雰囲気をいまも残す。のれんをくぐると、老舗といわれる店にありがちな風がみじんもない。もっとも江戸の居酒屋とはソバ屋だったというのも、この店にきて納得することだろう。
 突き出しの「そば味噌」はヌキという皮をむいたソバと味噌を油で炒めたもの。抜き味噌が正式名称らしい。わさびいも(600円)、定番のいたわさ(わさびかまぼこ600円)に、にしん棒煮(700円)。最近売り出したばかりという、ゆばわさび(600円)。とくに辛口女性客に人気が出ているという。
 ソバ粉100パーセントのそばのことを正直ソバといったそうだが、生そばも同じ意味。このキソバを使ったそばがき(1000円写真右)が妙になつかしい。団子状の一口大と思っていたら、木の葉型の大きなソバガキがでてきた。
 あたりゴマにもり汁をあわせただけの「ごま汁そば」(700円、写真左)。「きどりのない味に本物のこだわり」という小高さん、ワサビでぽつりと本音。「天城のアカを使っていますが、粉ワサビ使えば2000万円は浮く」とのこと。 (中島 満)

「まつや」メモ

千代田区神田須田町1−13。営団地下鉄丸の内線淡路町駅下車A3出口出て靖国通り歩き30秒。(電)03-3251-1556。テーブル64席。営業時間昼11時〜午後8時。土曜は昼11時〜午後7時。定休日は日曜・祝祭日。

取材メモ  注:記事内容は取材時のものです。現時点で価格・営業時間・経営内容等変更がある場合があることをご了承下さい。

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