愛犬GENKIのこと

 

7歳頃の“元気”(柴犬)はまだ庭の小屋が住居だった。

 

10歳頃からは老境に差し掛かってきたこともあって、家の中の廊下で住居人と一緒に暮らすようになった。

 

2001年の12月30日深夜(31日早朝?)、ほとんど苦しみの声も出さず、眠るように死んでいった。それまでの1ヶ月間は下の世話が必要となっていたが、便意をもようすと、声を失っていたにもかかわらず、ウォーとうなってふらふらと立ちあがろうとした。おもらしをしても、悲しそうな、すまなそうな表情をみせた。尊厳すら感じさせる気丈な最後だった。

年があけた1月4日、中野哲学堂前にある蓮花寺というお寺さんが営む動物霊園で家族全員で“GENKI”の葬儀をしてあげた。遺体を焼いたあとの骨を見た霊園の担当者もびっくりするほど、17歳には見えないほどしっかりとしたシャレコウベだった。

 


BACK