真名真魚字典

 

いんたーねっとうをじづくし

今様魚字尽

凡例もくじ| HOME    今様魚字尽HERE  箋注倭名類聚抄MANA抄訳注編(序・第8巻)

真名真魚字典は、MANA事典の「真名版」にしてMANAによる1日1字の魚名漢字、魚偏漢字の探索日記とする。まあ日々ボケ行くアタマのトレーニングのつもりで、いくつあるやもしれぬ魚介あるいは水棲動物たちの漢字表記のバリエーションの妙に探りを入れてみようというのがこのページのねらいである。生物学・魚類学で採用されている学名に準拠した標準和名に該当するサカナたち、想像上の架空動物たち、愛称に属するもの、地方名や方言にあてられる表記、同音異種、同名異種、同種異名の水棲生物たちの漢字表記の世界の面白さにアプローチしてみたい。

雑魚名起源の考察、整理のために魚偏漢字の世界と和名・方言との対応が、どの程度まで可能かを探る目的もあってのアトランダムなメモのため、第三者が使いやすいかどうかには、あまり考慮していないことはご了承願いたい。また、MANA本人は、その漢字がわが国で作られた国字であるかどうかには、ほとんど関心がない。たぶん国字にこだわると、中国や朝鮮から伝わってきた漢字から音やツクリの意味や姿(表意)を借りているもの、あるいは筆写の際の崩しや省略によるものか、完全なる造字か、さらにそれらがいくつか重なって現れているものかの、その字形のもつ性質や変容の過程を見落とすことになるかもしれない、と考えたからである。

漢字に対照する邦名については、「○邦名」として、渋沢敬三の『日本魚名の研究』と併行して整理編集された『日本魚名集覧』の巻末に載る「漢字魚名表」をそのまま引用した。同表が引いた原典の「水産名彙」や「水産俗字解」(おそらく「水産俗字集」の誤記と思われるが、そのまま「水産俗字解」として記した。)など、編著者名・書名をすべて明記してあるため、MANAがまだチェックしていない文献を含めて、邦名表記の整理には一番適切であると考えたからである。同表には、明らかな誤りも見られるが、ここでは、そのまま原文どおりにのせておき、いずれチェックする段階で原典との比較対照により、あらたに、MANAによる邦名の整理をするつもりである。いずれにしろ、渋沢敬三の「日本魚名の研究」の成果を基礎的なデータとして、生物学・魚類学的な対照は、田中茂穂や木村重らの文献にあたりながら魚偏漢字の体系にせまろうというのがねらいである。江戸時代に、初等教育の手習いの教科書として編まれ多く出版された“往来物(おうらいもの)”に数多く含まれる”魚字尽(うおじづくし)”にならって、

いんたーねっとうをじづくし

今様魚字尽

 とでもいうものに、やがて作りかえていきたいと考えている。(いまだ、完成には程遠いが、往来物「魚字尽」から約30篇ほど仮の翻刻を行い、その試作版が出来ているので、関心のある方はごらんになってください。「今様魚字尽」⇒HERE

とりあえず、古辞書や往来物文書や本草書や類書などで使用されてきた魚扁(偏)等の漢字をできるだけあるがままに整理してみたい。いかんせん国語学や国文学や近世文書読解や漢文の素養のない素人のアカサカミツケ故の誤りや誤植等も多いだろうが、それはそれ、魚偏や虫偏の字体の用例を同じ視点で数多く比較しながら読んでいくと、けっこう読みこなせるものであることがわかってきたのです。完璧などとはほど遠い未完成品ですが、ホームページを使った原稿編集整理術の一つの試行錯誤の過程と考えていただきご容赦くださいませ。とはいえ、誤り等のご指摘のほか、ご意見については、編筆者のMANAまで寄せられたい。

このようなきっかけからはじめた魚へん文字探訪も、数うちゃあなんとか、で、いろいろな新しい事実が発見されたり、魚名の由来ということでは、辞書や名称起源辞典などにもどこにも載っていないことが、けっこうたくさんあることが、「箋注倭名類聚抄」の読解と現代語訳と注釈作業の過程でわかってきた。

追補しながら公開のため、MANAによる通し番号や編集内容は今後多くの変更あり。いまだ字解、字義のメモを記載した項目が少なかったり、手元の資料が少なく未検証だったり、当然ながら、一般の字典としての使用に耐えるものではないことをあらかじめ記しておく。常にunder construction状態ということです。

 


INDEX もくじ

(1)魚の部 0画1画2画3画4画5画6画7画8画9画10画11画12画13画14画15画16画17画18画19画20画21画22画33画

(2)虫の部(under construction) 0画1画2画3画|4画|5画6画〜11画| (7画|8画|9画|10画|11画|12画|13画|14画|15画|16画|17画|18画|19画|20画|21画|22画|23画|33画|)

(3)その他の部(under construction) 1画2画3画4画5画6画7画8画9画10画11画12画13画14画15画16画)|17画18画19画|20画|21画|22画|23画|25画

(4)和名(魚貝等の一次名称及び俗称)別索引 under construction

(5)引用文献・参考文献(資料データ公開中のネットサイト一覧含む)

(6)引用文中の古書名注

(7)引用文中の人名注(under construction)

(8)編者凡例

参考(1):魚字尽成立関連年表

参考(2):【箋注倭名類聚抄】抄訳(序・校例、第八巻):古典テキストの翻刻・簡訳

参考(3):狩谷エキ斎著『和名抄引書』

参考(4):音別魚名別⇔魚名別音別索引 under construction

 

 


JIS基本漢字(JIS X 0208) index

≪16区〜47区 JIS第1水準漢字≫

16区 303

鯵  aji

鮎 ayu

26区 3a6 肴 sakana 42区 4a2 鮒 funa
16区 307 鰯 iwasi 26区 3a7 鮭 sake 43区 4b6 鮪maguro
17区 313 鰻 unagi 27区 3b2

鯖 saba

鮫 same

43区 4b7 鱒 masu
19区 336

鰍 kajika

鰹 katuo

33区 412 鮮 sen 46区 4e5 鱗 uroko
21区 357

漁 gyo

uo

34区 426 鯛 tai 47区 4f2 魯 ro
23区 375 鯨 kujira 35区 432 鱈 tara 47区 4f2 櫓 ro
24区 387 鯉 koi 41区 494 鰭 hire  47区 4f4 鰐 wani

 

48区〜84区 JIS第2水準漢字

82区 723 魴hou 鮓susi 鮃hirame 鮑awabi 

鮖kajika 鮗konosiro 鮟ankou 鮠haya 

鮨susi

82区 724 鮴gori 鯀kon 鯊haze 鮹tako 鯆iruka  

鯏asari 鯑kazunoko 鯒koti 鯣surume 

鯢sansyouuo 鯤kon 鯔bora 鯡nisin  

鰺aji 鯲dojou 鯱syati

82区 725 鯰namazu 鰕ebi 鰔ugui 鰉higai 

鰓era 鰌dojou 鰆sawara 鰈karei  

鰒hugu 鰊nisin 鰄kairagi 鰮iwasi  

鰛iwasi 鰥yamoo 鰤buri 鰡bora

82区 726 鰰hatahata鰲gou 鱆tako 鰾ukibukuro

鱚kisu 鱠namasu 

鱧hamo 鱶huka 鱸suzuki 

 


(1)魚の部 0画〜3画

|||

0画

[魚1][魚2][魚3][軋(車→魚)]

1 [魚]

0001

――

JIS

(45956)ギ_ヨ・ゴ  (1)うを。さかな。〔説文〕魚、水蟲也、象形、魚尾與燕尾。(2)水中にすむ動物の称。以下略。

【倭玉真草字引大成】宝永4・1707年

 

【説文解字】(徐鉉校訂「大徐本」汲古閣本)(WLDB)

参考用例(1)

【説文】(「説文解字十五巻」TDB)(段注):魚(篆):水蟲也。象形、魚尾與燕尾相佀、{其尾皆枝故象枝形、非从火也。語居切。五部。}凡魚之属皆从魚。魚は、水にすむ虫(生きものの総称)であって、2のように、字はサカナを象形(かたどり)、魚の尾は燕の尾のようなかたちをしている。下(足)は火にあらず、その尾の枝形に象ったもの。

【廣韻】(五巻・張氏重刊宋本廣韻TDB)上平聲巻第一:魚第九{独用}…九○魚{説文曰、水蟲也。亦姓、出馮翊、風俗通云、宋公子魚、賢而謀、以字為族、又漢複姓二氏、左伝晋有長魚矯、史記有修魚氏。語居切。}

【玉篇】(大廣益会玉篇三十巻・張氏重刊宋本玉篇)(TDB)魚部第三百九十七{凡三百二十一字}魚{語居切。水中蟲。}

参考用例(2)

【爾雅】(「爾雅注疏十一巻」TDB)

【爾雅義疏】(芸文印書館本)(1179)釋魚第十六:下之四:釋魚弟十六{説文、魚水蟲也。〔周禮地官使徒〕大司徒、土会之〔=法〕云、川沢宜鱗物、墳衍宜介物。天官鼈人、春献鼈蜃、秋献龜魚。晋語云、黿鼉魚鼈莫不能化、韋昭注、化謂蛇成鼈黿、石首成[邑]之類。按、曲禮云、水潦降不献魚鼈。論衡無形篇云、臣子謹慎故不敢献是也。茲篇所釈兼包鱗介之属。魯語謂之禽而此總曰釈魚。}

参考用例(3)

【東坡志林】(宋、蘇軾)僧文葷食名:僧謂酒為般若湯、謂魚為水梭花、雞為鑽籬菜、竟無所益、但自欺而已、世常笑之。人有為不義而文之以美名者、與此何異哉。……水梭花:スイサカでよいのか。梭は「サ」訓みは「ひ」。梭魚はカマス。

○邦名 ウオ。 イオ。サカナ。音はギョ。

○【新撰字鏡(天治本)】魚 {従四点、従角、従火。語居反。古文吾字我。}[魚−4点/大]{上字。}……古文以下は「古くは、吾=ゴの字、我=ガに通じる」というような意味か?吾の字は、諸橋大辞典の(7)の義に「われ。吾(2-3379)に通ず。」とある。

倭名類聚鈔巻第十九、鱗介部第三十、龍魚類二百三十六 魚  文字集略云魚{語居反、和名宇乎、俗云伊遠}水中連行蟲之@名也。……@=テヘン+〔匆/心〕=ソウ=惣or総。“go”“kyo”の反切にして“gyo”=ギョ。和名はウオ、俗にイオ。

箋注倭名類聚抄巻八龍魚部 文字集略云、魚、{語居反、宇乎、俗云伊乎、}{○下総本有和名二字、」神代紀魚訓宇乎、紆鳴又見継体紀春日皇女歌、伊乎、見栄花物語楚王夢巻御裳着巻}。水中連行蟲之惣名也、{○下総本無之字、伊勢広本同、」按考工記梓人注云、連行魚属、阮氏蓋本於此説文、魚、水蟲也、象形、魚尾與燕尾相似}。

画像0001-1【類聚名義抄(観智院本)】僧下一より。上から@1、@2、@3 画像0001-2同。上から@4、@5

○【類聚名義抄(観智院本)】僧下一 [@1][@2][@3] {俗或通語居反。ウヲ。俗云イヲ。禾キヨ、又コウ。} [@4][@5] {正}。……禾は和。和名キヨ=ギョ。コウは、「肴」の音を指しているのだろう。

○【古事記伝】(岩波文庫本)魚を、ナ、トト、ウヲ、イヲと呼ぶ、それぞれの呼びわけについて、宣長の整理を『古事記伝』に見てみることにしよう。()(4-19p)鳥遊は、登理能阿曽備(トリノアソビ)と訓べし。…中略…野山海川に出て、鳥を狩(カリ)て遊(アソ)ぶをいふなり。…中略…是レ狩(カリ)をも遊(アソ)びと云証なり。…中略…是レもなほ魚釣(ナツル)を云なるべし。○取魚は、師の須那杼理(スナドリ)と訓れつるぞ宜しき。()(4-87p)○真魚咋は、麻那具比(マナグヒ)と訓べし。魚(ウヲ)を那(ナ)と云は、饌(ケ)に用る時の名なり。【只何となく海川にあるなどをば、宇乎(ウヲ)と云て、那(ナ)とは云ハず。此ノけぢめを心得おくべし。】書紀ノ持統ノ巻に、八釣魚(ヤツリナ)てふ蝦夷(エミシ)の名の訓注に、魚此ヲ云灘(ナト)。万葉五【二十三丁】に奈都良須(ナツラス)、【魚釣(ナツラス)なり。】これら釣魚(ツルウヲ)は、饌(ケ)の料なる故に、那(ナ)と云り。…中略…さて菜(ナ)も本は同言にて、魚にまれ菜にまれ、飯に副(そへ)て食(ケフ)物を凡て那(ナ)と云なり。…中略…万葉十一【四十二丁】に、朝魚夕菜(アサナユフナ)、これ朝も夕も那(ナ)は一ツなるに、魚と菜と字を替て書るは、魚菜に渉る名なるが故なり。さて其ノ那(ナ)の中に、菜よりも魚をば殊に賞(メデ)て、美(ウマ)き物とする故に、称(ホメ)て真那(マナ)とは云り。【故レ麻那は魚に限りて、菜にはわたらぬ名なり。今ノ世に麻那箸(マナバシ)麻那板(マナイタ)など云も、魚を料理(トトノフ)る具に限れる名なり。】さて、真魚咋(マナグヒ)と云名目(ナ)は中昔の記録ぶみなどに、魚-味と云ヒ、今ノ俗に魚-類の料-理と云ほどのことゝ聞ゆ。()○如魚鱗所造之宮室(イロコノゴトツクレルミヤ)。魚鱗は伊呂古(イロコ)と訓べし。和名抄に、唐韻ニ云ク、鱗ハ魚ノ甲也。文字集略ニ云ク、龍魚ノ属ノ衣ヲ曰鱗ト。和名以呂久都(イロクツ)。俗云伊呂古(イロコ)。字鏡には、鰭ハ魚ノ背上ノ骨、又伊呂己(イロコ)とあり。【和名抄に、以呂久都と云るは心得ず。又伊呂己をば、俗云とあれど、俗には非じ。さて又これを、今は宇呂古と云フ。此ノ宇(ウ)と伊(イ)とは、何れか古へならむ。魚をも、中昔には伊袁(イヲ)と云へれども、今は多く宇袁(ウヲ)と云を、古言にも宇袁(ウヲ)と云り。然れば、鱗も、中昔にこそ伊呂古(イロコ)とのみ云ヘれ、古事は宇呂古(ウロコ)なりけむも知リがたし。されど古書に然云るを未ダ見ざれば、姑ク和名抄に随ひて訓るなり。】()(筑摩書房本居宣長全集第十一巻)三十一之巻○御食之魚は、美氣能那(ミケノナ)と訓べし、【又魚を、麻那(マナ)とも訓べし、上巻に、真魚(マナ)とあると同じければなり、】大神の御饌(ミケ)の料の魚なり、【 又御食(ケ)を、太子へ係(カケ)て、太子の御饌の料の魚と見ても通(キコ)ゆ、天皇は凡て己レ命の御うへにも御某(ミナニ)と詔ふこと常なれば、太子も准へて御自(ミミヅカラ)も御気(ミケ)と詔ふべし、されど於レ我(アレニ)とあるよりのつゞきを思ふに、なほ大神の御食の魚と見る方まさるべし、】魚は、食ノ料にするをば、凡て那(ナ)と云例なり、【 此事上に既に出ヅ、】さて如此我(カクアレ)に御食の魚(ナ)給へりとある、一言に、大神の御恵(ミメグミ)を深く辱(カタジケナ)み喜(ヨロコ)び謝(マヲ)し賜ふ意おのづから備(ソナ)はりて聞ゆ、【 古語は簡(コトズクナ)にして、かく美(メデタ)がりき、かの書紀の漢(カエア)ざまの潤色(カザリ)の語の多くうるさきと思ひ比(クラ)ぶべし、】

○【古事類苑】動物部十六 魚上 魚ハ、イヲ或ハウヲト云フ。又酒食ノ菜ニ充ツルヨリ、マナ、或ハサカナと称ス。又上代ニ於テハ、其大小ヲ分ツニ、鰭広物ハタノヒロモノ、鰭狭物ハタノサモノノ称アリ。魚ニハ淡水ニ在ルト、鹹水ニ在ルトノ別アリ。而シテ鯊魚ノ如ク、淡鹹ノ交ニ産スルアリ。鮭ノ如ク、河ヲ泝リ、子ヲ産シテ後、海ニ入ルアリ。鮎ノ如ク、淡鹹ノ交ニ生ジ、河ヲ泝リ、再ビ淡鹹ノ交ニ帰ルアリ。鱸ノ如ク、河海ノ間ニ産シ、河ニ遡リテ、秋季海ニ入ルアリ。鯔ノ如ク、淡水ニ生ジテ、漸次海ニ入ルアリテ一ナラズ。魚類ノ中ニ其ノ成長ニ従ヒ、名ヲ異ニスルモノアリ。鯔、鰤、鱸等是レナリ。魚類ハ多クハ食用ニ供スレドモ、往々毒アリテ害ヲ為スモノアリ。河豚ノ如キハ、或ハ人命ヲ失フニ至ル。 /鯨、[孚][布]イルカ、鰐、山椒魚等ノ如キハ、古来魚類ト為セルヲ以テ此ニ載セタリ。

○【書言字考節用集】(享保2年版:増補合類大節用集)魚(ウヲ){[文字集畧]水中連行蟲之總名也。[艶疹僧家謂テ魚為水梭花。[代酔]蠻人名魚為 娵隅○出伊。末}……「艶吹vは「いんずい:五車韻瑞:ごしゃいんずい」という韻書字典の一書の略記。「代酔」は、「琅邪代酔編:ろうやだいすいへん」(琅邪代醉編40卷序目1卷:明張鼎思輯:国会図書館蔵書誌)の略記。「娵隅」は、【標註訂正康煕字典】渡辺温篇に、「【東方朔·七諫】謂閭娵為醜悪。一曰明娵。又蠻語謂魚為娵隅。」で「集韻」に「遵須切、从音諏」「美女也」とあるから、「スグ」あるいは「シュウグ」と訓むのか。「蠻語」は、南蛮語も意味するが、又、「jūyú:〖fish〗古代西南方少数民族称為魚“娵隅”」とする。

サカナ 参照―「その他の部」8画に記載。

 

魚丁 イヲノカシラ(『易林本節用集』)=「サカナの頭の骨」をさす。

 『伊呂波字類抄 第一』(日本古典全集第三期)魚丁 イヲノカシラノホ子。

○【倭名類聚鈔】(那波道圓本)巻第十九 鱗介部 龍魚體二百三十七 魚丁 爾雅云魚枕云之丁{和名以乎乃賀之良乃保禰}郭璞注云枕在魚頭骨中形似篆書丁字者也

○【箋注倭名類聚抄】巻第八 龍魚部 龍魚体百九 〔66〕魚丁 爾雅云、魚枕云曰丁、{伊乎乃賀之良乃保禰、}{○下総本有和名二字、}郭璞曰、枕在魚頭骨中、形似蒙丁字者也、{○那波本、曰作謂之二字、頭下有骨字、蒙作篆書二字、竝與原書釈魚、合、係依今本校改、按蒙字誤、宜従彼所改、下総本無蒙字、蓋脱誤耳、}

 

魚脬 イヲノフエ

○【倭名類聚鈔】(那波道圓本)巻第十九 鱗介部 龍魚體二百三十七 脬 考聲切韻云脬{匹交反漢語抄云伊乎能布江}魚腹中脬也又人膀胱肉也

○【箋注倭名類聚抄】巻第八 龍魚部 龍魚体百九 〔67〕脬 考聲切韵云、脬、{疋交反、漢語抄云、以乎乃布衣}{○今俗呼水袋、}魚腹中脬也、又人膀胱肉也、{○説文、脬、膀光也、以爲魚脬者転注也、又人伊加六字是字本訓、非此義、宜刪去、}

 

人魚 ニンギョ→鯪=[崚(山→魚)](8画)に記す。 

 

2 [魚]その2

0002

――

-

(45957)ギ_ヨ。魚に同じ。〔集韻〕魚、或作

2-2 [魚]

 45957に同じ。

3 [魚]その3

0003

――

-

(45958)ギ_ヨ。魚の俗字。

 

1画 [軋(車→魚)]  →2画へ

4 [軋(車→魚)]

0101

――

(45959)アツ・エチ。〔以下「[央]」と記す。〕は、魚の名。ぎぎ。ぎばち。〔正字通〕、[央]、無鱗魚也、身尾似鮎、腹黄背青、中略、[君/羊]游作声、軋軋然、一名黄[魚+嘗]魚。

参考1

@【説文解字】不載。

A【玉篇】於八切、魚名。

参考2  

○邦名 (1)タラ(集覧「水産宝典・大日本水産会編」)。(2)黄=ギギ・タラ(集覧「水産俗字解」「水産名彙」)、ゴリ・カジカ(同「水産名彙」)。(3)[央]=ギギ・タラ(同「水産俗字解」「水産名彙」)、ギバチ(同「日本動物図鑑」)、ゴリ・カジカ(同「水産名彙」)。(4)紅=アカザ(図解)。(5)ウナギ(下記参照)。

○【新撰字鏡(天治本)】巻九魚部第八十七 { 八反。□1□2。}……otu-hatu(hati)の反切は、‘oatu’アツ。□1、□2の2字が読めない(要検討)。乙(イツ・オチ・オツ)とツクリ「(イン・オン)=L(アルファベット‘L’)」の字は異なるが、部首としては、オツニョウをつくり、曲がった線で、体をかがめて隠れるの意味を示す。文字の構成要素としては、二つの字とも、折れ曲がったものを示す(【漢語林】34ページ)。

○【本草和名(寛政版)】[魚+旦]{仁諝音 、善。陶景注是[草(早→行)][草(早→今)]相変化作之。又、人髪所化也}。鰌[魚+旦]{仁諝音、秋}。鯆[魚+比]魚{仁諝、甫[田+比]二音}。[央]魚{仁諝音 、上阿郎反、下L八反。}。[魚+侯][魚+夷]魚{楊玄操、音義、侯夷二音。已上四名出陶景注}。和名、牟奈岐。……[央](オウアツ)は、牟奈岐=ムナキ=ウナギであるとしている。なお、【本草和名(寛政版)】には、蔵本者の森キエン(父子)により、「[魚+旦]」の字に「[魚+單](正)」を書き込んでいる。このあたりは、「鰻」の項で記す。

○『倭名類聚鈔』巻19 鱗介部三十 [亶] 文字集略云{音大、和名無奈木}、―中略―。一名{鴦軋}。([魚+尖]参照。→[魚+央](5画)。[魚+亶]参照。)

○『類聚名義抄(観智院本)』僧下七   烏八反 [禺]魚。……[禺]魚(グウギョ)は、ギギのこと。(反切の「烏」(Uウ)の字が判読が難しく、これで良いか、あるいは「為」とも読むのか。 )

○『類聚名義抄(観智院本)』僧下七  {鴦[軋(車→虫)]}。

  ……前記『類聚名義抄』の数字前に、大字典の用例と同じ、[魚+央]=オウアツの字が載る。「日本古典全集」の版では、「央」の字が「夫」にも読めるが、「鴦」の頭の字形部分と比べて「央」が妥当なのだろう。[魚+央]参照

○【倭玉篇(篇目次第)】第二百八十一魚部(1087-2) {於八反。アチ反}

○前記2本を引いている『古事類苑 動物部』の「鰻」の項(1355ページ)の、同じオウアツという字の引用箇所表記は、倭名類聚鈔=「央」の字を書き、「類聚名義抄」については、「尖」とあるのだから、一体どちらをただしいテキストとしたらよいのか、頭をひねってしまう。さらに、『新撰字鏡』(「群書類従本」「享和本」)を引き、[魚+夫]{浦[女+呉]反、[魚+其]、牟奈支}とある。

○音の「オウ」を示す「央」の字の象形を、『漢語林』(245ページ)から画像化して引くと、右図となり、漢字として大辞典の用例にみるギギを示すオウアツの字形が、「尖」の字の細く尖った意味の字と、アツの「乙」のツクリの字形をも引き連れて「ウナギ」の「一名」として使われるようになったのかもしれない。要するに、漢字の書体の用例は、単純な字形であればあるほど、音のみを表したり、魚の形からの象形を表したり、魚名の由来を示したり、あるいはいくつかが重なったりすることにくわえて、ちょっとした読み違い、あるいは書写の間違いによって、もともとはひとつの意味を表す記号であったものが、音の同一や似かよった字形によって複数の字形と、複数の字義に増殖していくものなのかもしれない。MANAMANA字典に含める魚偏や魚が含まれる漢字を、諸橋大漢和辞典の配列を基本に700字近く整理を、始めてみて、とくに、同名の魚の異体字のバリエーションの多さのなかに、人と魚との経済的なつながりだけでなく暮らしの中の魚とのふれあいや、想像上の魚などが、いろいろと絡まりあって、増殖していった過程の一端を知る手がかりがわかってくるような気もしてきた。

○まず、第1画目の「アツ」という字について、古い字書を数冊調べただけで、いくつもの疑問と、その答えの推測が浮んでてくるのだから、こいつは、なかなかおもしろそう、というより、大変な作業になりそうだ。あるいは、素人のアカサカミツケの徒労に終わるような気もするのだが。まあ、なんでもやってみれば、それなりの発見はでてくるものと思いつつ、ぼちぼちとやっていくことにしよう。

○参考(1)ギギ系字形の用例:[桑+頁](その他19画):[魚+央](5画):[魚+雨](8画)。[魚+罔](8画)。[鯤](8画)。[魚+禺](9画)。[魚+毘](9画)。[貔(豸→魚)](10画)。[蠖(虫→魚)](14画)。 〈参考:[魚+廷](7画)。[魚+亭](9画)

○参考(2)ナマズ系字形の用例:[鯰](8画):[魚+片](4画)。[鮎](5画)。[魚+夷](6画)。[魚+弟](7画)。[魚+〈日/女〉](7画)。[魚+是](9画)。[魚+帝](9画)。[堰(土→魚)]=[魚+匽](9画)。[魚+晏](10画)。

○参考(3)ウナギ系字形の用例:[鰻](11画):[魚+旦](5画)。[犂(牛→魚)](8画)。[鰌](9画)。[鰍](9画)。[魚+單](12画)。[魚+善](12画)。[魚+亶](13画)。[魚+黎](15画)。[魚+麗](19画)。

 

2画

[刀][了][九][人][魚+リ][又]|[匕]|[ヒ][七][休(木→魚)][入][ト][力]

 

5 [魚+刀] JIS補助7432

0201

――

-

(45960)タ_ウ。ト_ウ。 えつ。だつ。刀形をした魚の名。[邦]たちうを。太刀魚。

○邦名 (1)タチウオ・スオリ(集覧「水産俗字解」)。(2)蔑魚=エツ・ベットウ。

○【新撰字鏡(天治本)】巻九魚部第八十七 {都労反}。

○『類聚名義抄』(観智院本)  亠 刀 ……音(亠は音の略字記号。以下「音」。)はトウ。

【倭玉篇(篇目次第)】第二百八十一魚部(1090-1) {丁切。タウ反。}

【倭玉篇(夢梅本)】魚第三十一(204-2) タウ{蔑―魚}

○参照:[此/魚](5画)、[魚+末](5画)、[列/魚](6画)、[魚+曹](11画)、[魚+齊](14画)、[魚+蔑](15画)。

 

6 [魚+了]

0202

――

-

(45961)(一)レ_ウ。(二)セ_ウ。(1)魚の名。(2)魚の名。(46432)とおなじ。

○邦名 不詳([魚+條]と同じとすれば、ハエ、ハヤ)。

 

7 [魚+九]

0203

――

-

(45962)キ_ウ。グ。(1)魚の名。(2)(46175)とおなじ。

○邦名 不詳。 (1)ヤナギウオ(集覧「水産俗字解」「水産名彙」)。

○参考 [魚+求](46175)上記リンク参照。

 

8  [魚+人]

0204

――

-

(45963)ジン。ニン。(1)魚の名。(2)人魚。

○邦名 不詳。

 

 

9 [魚+リ][則(貝→魚)]

0205

――

-

(45964)(一)ケツ。ケチ。(二)ケイ。(三)ス。シ_ユ。(一)(1)魚を料理する。(2)さく。きる。(二)とく。(三)さく。[邦]さご。魚の一。〔字鏡集〕。

○邦名 (1)サケ・シロウオ(集覧「水産俗字解」「水産名彙」)。シャケ・シラウオ(同「水産名彙」)

○【新撰字鏡(天治本)】魚部第八十七 小学篇字三十三字 (524-4){左介}/(524-5)鮭{サケ}

○【新撰字鏡(享和本・群書類従本)】魚部七十一 鮭{古携反、平、佐介}/{左介}

○参考:[鮭](6画)。

 

10  [魚+又]

0206

――

-

(45965)ギ_ヨ。 (1)(8-26750)におなじ。(2)(7-18101)に同じ。

○邦名 用例不詳。

 

11 [魚+匕] [魚+ヒ]

0207

――

*1

(45966)ク_ワ。ケ。魚の名。

0207’――

*2

大辞典の記載はない。〔注〕ヒ()と匕()は別字。ヒは年老いた女性の象形で「さじ(匙)」の意味。字体としては、比・北・此・牝ヒンはヒで、化・花・貨などカ(ク)と読む文字は、もとの旧字体では匕であった。新字体ではそれらの匕をヒに改め、両者を区別していない(【漢語林】)。

○邦名 不詳。 (1)メウオ(集覧「水産俗字解」「水産名彙」)。

○【字鏡集(寛元本)】巻三・十四・魚部(380-4/5) *1(禾+馬)カ/*1{音化。魚也}。……2ヶ所にほぼ同じ書体で載る。

○【倭玉篇(篇目次第)】第二百八十一魚部(1088-2) *2{音化}。

○【倭玉篇(夢梅本)】魚第三十一(207-7) *2クワ/ケ{音化。魚也}。

○【童子字尽安見】(五)龍魚門、【筆海俗字指南車】魚類。

 

 

12 [魚+七]

0208

――

-

(45967)シツ。(46428)に同じ。

○邦名 不詳。

 

13 [休(木→魚’)]

0209

――

-

(45968) 音義未詳。

○邦名 不詳。

 

14  [魚+入] JIS第3水準[9432]補助[7433]

0210

――

*1

(45969) [国 字] えり。水中に細竹を袋状に並べて魚を捕へるしかけ。魚箔。〔MANA注―箔は竹のすだれ。〕

○邦名  該当なし。漁具漁法:エリ。

○以下の字すべて「エリ」と同じ捕獲形態をもつ漁法の漢字。

跋扈

0210-2

*2

0210-3

*3

0210-4

*4

参考 JIS第2水準-5E76

参考

バッコ

0210-5

*5

○【倭漢三才図会】(越智宿[禾+爾]正倚書[林/僉]本)巻之二十三 漁猟具 罧ふしづけ 音森。スエン。[〔打−丁〕+参]同。[〔海−毎〕+〔山/今〕]同。和名布之都介。*1(0210-2)音戸、俗云恵利。(右図「*1(0210-2)エリ」あり)

○【近江水産図譜】第十八号 名称 *1漁/構造 *1ノ構造ハ、水ノ浅深ニ依テ一定ナラスト雖モ、荒目*1ハ、長サ八九尺ヨリ二丈五尺マテ、幅一丈二三尺ヨリ二丈五尺マテノ竹簀ヲ編ミ成シ、其杭ハ、目通リ四五寸及ヒ七八寸ナル竹ヲ湖中ニ打チ込ミ、之ニ竹簀ヲ縛リ付ケ、其最モ大ナルモノハ竹簀二千五百枚ヨリ三千枚と壱万五六千本ヲ要シ、其形状水面ヲ広ケ取リ囲ミ、湾曲シテ漸次狭ク為リ*1壷ニ至リテ極マル。―以下略。

上図―「日本水産捕採誌」下巻第119図・*2

○【日本水産捕採誌 下巻】第四章 *2罧類  本邦「エリ」と称するもの往昔より其物あり。然れども、和名抄等の書之を載せず。故に世人適当する字を知らず、漫に*1の字を製作して用い来れる地方あり。蓋し「エリ」は水中魚の運行すべき衝に木竹を列植し、若しくは簀を建て廻はし、中に陥穽を設け、外に一路の空所を開き、魚をして迷ふて其空所より入り、遂に陥穽に落ち、復た出つることを得さらしむる装置のものにして、*1の字を製作せるも恐くは此の義に取りしものならんか。また、*1の字も未だ遍く世間に通用するに至らず。因て諸書を按するに、字貫に、「*2ハ海中ノ魚ヲ取ル竹器、*3*2ニ同シ。*4*2ニ同ジ。按スルニ左伝に「九扈九農正ト為ス。註ニ扈ハ止也。今、*2*3*4ハ通シテ*2ニ作る。ソノ所以ハ、イズレモ魚ノ行ヲ止ル。故ニ魚之率行セザル者ヲ跋扈ト曰フ」〔註=引用原文をMANAにより読み下し文に直した〕とあり、又、「陸亀蒙漁具詩ノ序ニ列スルニ、竹ヲ海[サンズイ+筮](岸に近い浅瀬の海)ニ干ス(漁具を)*4ト曰フ。註ニ呉人*5ト謂フ。」とあり、其の*5の字は字貫に、「*5ハ即チ*4也。呉人、*5ト謂フハ魚之行ヲ断チテ捕ルヲ可トスト言フ也。」と見ゆ。是れ以て我が「エリ」当つ可きに似たり。而して本邦之に類するもの猶多し。即ち、簀立スダテ、八陣ハチシン、波瀬ハセと云ふものゝ如き其形状は異なるも、装置の趣向に至りては皆同じ故にこれらを総括して*2と云ふことをうべし。

 

15  [魚+ト]

0211

――

 大辞典記載なし。

○邦名 不詳。

○【類聚名義抄】(観智院本) 僧下十四 * アユ。

○【倭玉篇(夢梅本・篇目次第)】第二百八十一 魚部  ヒヲ。

 

16 [魚+力]

0212

――

 大辞典記載なし。

○邦名 未詳。 参考:サメ。

○【新撰字鏡(天治本)】「魚部第八十七二百六十七字加三字」中の記載なく、「次小学篇字三十三字」中に、「{左比目、左地魚女}」とあり。同書中の「魚」は[魚−シタヨツテン+シタ大](12-45498)で記されている。

○【新撰字鏡(享和本・群書類従本)】魚部七十一  佐比治。

○【類聚名義抄】(観智院本)   サメ。

 

3画

 

[工][託(言→魚)][也][釣(金→魚)][刃’][小][乞][巳][子][尢+魚][漁]||

 

17  [魚+工]

0301

――

-

(45970)(一)コ_ウ。ク。(二)カ_ウ (1)魚の名 (イ)鼈〔すっぽん〕に似た魚。(ロ)蝙蝠に似て鱗の無い魚。(ハ)白はみごひ。(ニ)カブトガニに似た魚。(2)魚が肥える。(3)又、[魚+共](46114)に作る。

○邦名 不詳。 (1)エイ(集覧「水産俗字解」「水産名彙」)。(2)オコジ(集覧「水産俗字解」)。(3)コメ、オコゼ、タチウオ(集覧「水産名彙」)。(4)魚=アカエイ(集覧「岩波動物学辞典」)、コメ・エイ・エキレ・ナベブタウオ(同「水産名彙」)

○【新撰字鏡(天治本)】 (群書類従本同){子紅反。似[敞/魚]。乎己自}……KOUの反切。[敞/魚]に似て、和名はオコジ。[敞/魚]=鼈(スッポン の意味だが、そのままの意味かどうか?)。

○【類聚名義抄(観智院本)】僧下一三  呼東反。海魚。似鼈。

○参考:【物類称呼】[魚+〔菊−クサカンムリ〕]魚=たかべ○讃岐にてあじろといふ 能登にてとこやといふ。

○参考:[魚+共](6画)[魚+公](4画)。

 

18 [魚+〔託−言〕]

0302

――

-

(45971)タク。 たら。黄頬魚。〔説文〕、[吸(及→多)]口魚也、以下略。〔玉篇〕、黄頬魚。〔司馬相如、上林賦〕[魚+禺][魚+容][魚+虔]。〔注〕善曰、、[魚+感’]、一名、黄頬。〔漢書、司馬相如傳上、[魚+禺][魚+容][魚+虔]、注〕郭璞曰、、[魚+感’]也、一名黄頬。 

○邦名 用例不詳。

○【新撰字鏡(天治本)】巻九魚部第八十七  {他各反。}

○【倭玉篇(夢梅本・篇目次第)】第二百八十一 魚部  {他各切。タク反。}

○参考:[魚+感’](13画)。

 

19 [魚+也]

0303

――

-

(45972) タ。に同じ。[邦]さば。魚の一。

○邦名 (1)ハエ(集覧「水産俗字解」)。(2)山衡=サバ(同「水産名彙」)。(3)魚=イサキ(同「魚名便覧」「実験活用水産宝典」「水産俗字解」「水産名彙」)、イサギ(同「実験活用水産宝典」)、ハエ・ハヤ・イシサキ(同「水産名彙」)。(4)[山/衡(大→ヨツ点)]=サバ(同「水産俗字解」)。

○【新撰字鏡(天治本)】巻九魚部第八十七 [魚+地]{波江。又、左女。}……★に対する頭注には、「[魚+地]―[魚+也]・女―波」と記されている。この注記に従ったものと思われるのが、下記「新撰字鏡(享和本。群書類従本も同じ記述。)」で次のように記す。

○【新撰字鏡(享和本・群書類従本)】魚部第七十一 {波江。又、左波。}

○参考1(サバ):鯖(0806)[魚+昔](0815)[魚+番](1229)[魚+惠(恵)](1246)[徹(育→魚)](7画)[黴(黒→魚)](1108)[魚+黴(黒→糸)](1701)

○参考2(ハエ):[鮠](6画):[魚+也](3角)。[魚+囚](5画)。[魚+由](5画)。[攸/魚](7角)。[魚+走](7角)。[魚+若’](9画)。[魚+茲’](10画)。[魚+夏](10画)。[魚+條](11画)。[魚+異](11画)。[魚+輩](15画)。

 

 

20 [釣’(金→魚)]  JIS補助[7434]

0304

――

-

(45973) (一)テキ。チ_ヤク。(二)テ_ウ。(1)魚を網にかける。(2)つる。

○邦名 不詳。

○魚を釣る。「釣」と同義。

 

21 [魚+刃’]

0305

――

-

(45974) (一)ジン。(二)タ_ウ。 (1)魚の名。[魚ヘン+刀ツクリ]の譌字。

○邦名 不詳。

 

22 [魚+小] [小]

0306

――

-

(45975) セ_ウ。 (1)魚の名。 〔集韻:上聲:篠:思兆切:魚名〕(2)小魚の名。(3)ひを。ひうを。

参考用例(1)

【廣韻】(五巻・張氏重刊宋本廣韻TDB)第三巻上聲:二十九○篠{先鳥切。}…三十○小{私兆切。三}[]{魚名}《ショウ》…○矯{居夭切。十二}[]{白魚別名}《キョウ》

参考用例(2)

【説文】(「説文解字十五巻」TDB)〔74〕[白]:海魚也。从魚白聲。{旁陌切。古音在五部。玉篇讀平亞切。廣韻[衤馬]韵作[鮊+犬]}。讀若書白不K。{未知所出、大玄昆次三日昆白不K不相親也。疑用此語。}

【廣韻】(五巻・張氏重刊宋本廣韻TDB)(1)第五巻入聲:二十○陌{莫白切。十八}○[白]{傍陌切。五}[白]{魚名}《ハク・ビャク》(2)第四巻去聲:四十○[衤馬]{莫駕切。九}○[白+犬]{白駕切。六}[[白]+犬]{海魚}《ハ・ベ》

○邦名 (1)ヒイオ( 集覧「水産俗字集」)。(2)ヒイラ・モロコ・ヌメラ・コオリイオ(同「水産名彙」)。(3)イサザ・ヒウオ(図解)。

   

【新撰字鏡(天治本)】

 

【類聚名義抄(観智院本)】

 

521-5:上[覃’]、下[]

518-8[b]

 

519-4[]

520-8[]

 

僧下六-6上[]、下[]

僧下八-4

僧下九-8

僧下一二-4

 

○【延喜式】(国史大系)《31巻》宮内省:(1)諸国例貢御贄:@山城。/平栗子。/氷魚。鱸。…中略…A近江。/郁子。氷魚。鮒。/鱒。阿米魚。《39巻》内膳式:(1)年料:@山城国。/氷魚。/鱸魚。…中略…A江国。/煮塩年魚二石。鮒。/鱒。阿米魚。氷魚。(3)山城国。近江国氷魚網代各一処。其氷魚始九月迄十二月卅日貢之。

○【新撰字鏡(天治本)】巻九魚部第八十七(1)(518-8)[b]{古骨反。小魚。}……=[橘−木](12画)参照。(2)(519-4) []{同作。奇兆反。(白)魚}……(白) 虫食いにより判読不可字だが、おそらく「白魚」。[魚+喬](10画)参照。(3)(520-8) [d]{素戈反。知々夫、又比乎、又伊佐々古、又乎加弥。}(4)(521-5)[覃’]{徐林反。口在腹下。}[a]{上字 }……上字の「上」とはなにか。上に載る字を指すのか(これが他字を通じての表記ルールだが、この場合そうすると「[覃]」=[a]=[黽]ということになる。)。四声の「上声」の「上」か(新撰字鏡の他の用例からこれは非)。「ジョウ」の音を示すものか (これも他の反切表記例と音表記から非)。「天治本」編者頭注記に「[a]―[黽]・上字―食陵反比乎」とある。

○【新撰字鏡(享和本)】(群書類従本も同一表記) [黽]{食陵反。比乎}。

○【類聚名義抄(観智院本)】 僧下(1)六(6〜7)[]{音小。ヒヲ。}/[少]{所加反。チヽフ。}/[莎][花(化→少)]{俗正。音莎。}/[少][尚]{マミサコ。} (2)八-4:[白]{音白。平亞反。シロヲ。ヒヲ。}(3)一二-4: [a][孕][a’]{今或正、孕縄’二音魚音猛蛙。ヒヲ。 }

○【倭名類聚鈔】 [小] 考聲切韻云、[小]{音小、今案俗云氷魚是也。 初学記冬事対、雖有氷魚霜鶴之文、而尋其義非也。}白小魚名也、似[白]魚、長一二寸者也。

○【箋注倭名類聚抄】巻八 [小] 考聲切韻云、[小]、{音小、今案俗云氷魚是也 、初学記冬事対、雖氷魚霜鶴之文、而尋其義非也、 }{○按初学記三十巻、唐除堅等奉勅撰、原書冬部事対有氷魚霜鶴、注引易通卦験 曰、大雪魚負氷、鄭注曰、魚負氷上近氷 也、故此云其義非也、氷魚 見宮内省、大膳職、内膳司等式、万葉集新撰字鏡[縄(糸→魚)]訓比乎、嶧山君曰、氷魚出琵琶湖中、漢名未詳、}白小 、魚名也、似[白]魚長一二寸者也 、{○白小之名見杜甫詩、潜確類書所載麪條魚、即 此魚、小野氏曰、筑前謂之之呂伊乎、肥前謂之之良伊乎、出雲謂之伊佐々又伊佐々比乎、伊勢謂之比與呉、又之良比與呉、愚按比與呉蓋氷魚子之転譌、小野氏又曰、出雲謂鱠残魚為比乎、並與琵琶湖中者同名異物、}

○【類聚名義抄(観智院本)】僧下六(6〜7) {音小。ヒヲ。}/[少]{所加反。チヽフ。}/[莎][花(化→少)]{俗正。音莎。}/[少][尚]{マミサコ。}

○【宇治拾遺物語】(岩波日本古典文学大系:第27巻)(190〜191p)卷五ノ一:七九:或僧人の許にて氷魚ぬすみ食ひたる事:是も今は昔、ある僧、人のもとへ行きけり。酒などすすめけるに、氷魚はじめて出きたりければ、あるじ、めづらしく思て、もてなしけり。あるじ、ようの事ありて、うちへいりて、また出でたりけるに、この氷魚の、ことの外にすくなく成たりければ、あるじ、いかにと思へども、いふべきやうもなかりければ、物がたりしゐたりける程に、此僧の鼻より、氷魚の一、ふと出でたりければ、あるじ、あやしうおぼえて、「その鼻より、氷魚の出たるは、いかなる事にか」と、いひければ、取もあへず、「此比(このごろ)の氷魚は、目鼻より降り候なるぞ」と、いひたりければ、人皆「は」とわらひけり。

○【本草綱目啓蒙】(東洋文庫4冊)(3-225〜226p)(巻之四十、鱗之三、魚類) 鱠残魚  シロウヲ  シラウヲ{勢州}  ヒヲ{雲州 冰魚ノ意}  シラス{肥前}  〔一名〕玉箸{事物異名}  白萍{同上}  玉筋魚{三才図会}  菜花玉筋{同上}  [戔]魚{郷談正音}  銀美{同上}:コノ魚淡水鹸水相雑ル川ニ生ズ。京師へハ春月、勢州桑名ヨリ来ル。ソノ地ニハ初冬ヨリ小ナルモノアリ。武州両国川甚多シ。長サ二三寸、ヒロサ二三分、身扇ク、觜尖リテ、香魚ノ形ニ似テ、ナガシ。鱗ナク、全ク白色ニシテ、タヾ目ニ黒睛アルノミ。生ナルトキハ微青色ヲオブ。性甚死シヤスシ。本経逢原ニ、大者不過三四寸、身円無鱗、潔白如銀、小者尤勝、鮮食最美、曝乾亦佳ト云。ソノ腹多ク卵ヲ孕ス。乾者ニテモ淡鹸マジレル水ニ入バ化生スト云。乾タルモノ備前ヨリ出ス。又細蔑ニサシテ乾カスモノヲ、メザシト云、勢州ヨリイダス。又格子海苔(カウシノリ)ニツケテ乾タルモノアリ。一種シロウヲ{筑前} 一名シライヲ{肥前} イサヾ{雲州同名アリ} イサヾビラ{同上} ヒヨゴ{勢州} シラヒヨゴ 是、麪条魚{潜確居類書、河間府志}ナリ。一名麪条銀魚{卓氏藻林} 白飯魚{広西通志} 白小{杜詩} 湖団{養魚経} 素鱗{事物紺珠} 水晶魚{広東新語} コノ魚ハ鱠残魚ヨリ小ク、長サ二寸許、頭尖ラズ、円ニシテ、石伏魚(ゴリ)ノ頭ノゴトシ。全く白色ニシテ、目黒シ。享和壬戊、台命ヲ奉ジテ紀州熊野ヲ巡ル。路、島田ヲ経ル時、白小ノ生ナルヲ者見ル。甚透徹シテ水晶ノゴトシ。岸ヨリミレバ、ソノ頭丁斑魚(ウキタ)ノゴトシ。腹ニ小黒圏オヨビ七ノ小黒星、左右ニ相対ス。死スルモノハ色白クシテ透徹セズ。コノ魚、三月海ヨリ川へ多ク上ルヲ梁(ヤナ)ニテトル。性死シガタシ。故ニ温湯ニイレ置テ売。四月以後ハ絶テナシ。丹後田辺ニハ上巳ノコロ海ニツヾキタル川ニテトル。方言イサヾ。生魚ヲツカミ指間ヨリ首ヲ出スヲ、早ク細蔑(クシ)ニテ目ヲ貫テ、三角ノ形ニナラベ乾タルヲ、イサヾノメザシト云。マタ形大ク板ノゴトクニナシテ乾タルモアリ。コレヲ、スボシト云。
○【安齋雑考】下之巻 ○氷魚 貞丈云、和名抄曰、考聲切韻云、[少]小魚名也、似鮊魚長一二寸者也、[魚+少]音小、今按俗云、氷魚是也、和歌題林抄云あじろは宇治川たなかみ河にありあじろのとこといひて氷をせきて中をあけてはやく水のいづる所にあじろの床をつくりてすをたて布をしきて浪にしたがひて氷魚のよるをうくるなり。

○参考:[魚+少](4画)。[魚+白](5画)。[縄(糸→魚)](13画)

○参考(1)ヒオ・イサザ系:鮊=[魚+小](3画) に総括しまとめる:[魚+少](4画)。[魚+白](5画)。[魚+白+犬](9画)。[魚+是](9画) 。[縄(糸→魚)](9画)。[魚+喬](10画)。[魚+黽](13画)。

○参考(2)シラウオ・シロウオ系:[魚+白](5画) に総括してまとめる:[魚+白+犬](9画)。[魚+喬](10画)。 |麪條魚(その他15画)

○参考(3)ハゼ系:[鯊](7画)。沙魚(その他7画):[魚+小](3画)、[魚+少](4画)、[魚+尓](5画)、[魚+今(ラ→小)](5画)。[魚+它](5画)。[魚+h+臣](6画)。[魚+罔](8画) 。[魚+庸](11画)。

○参考( 4)ハヤ・ハエ系:鮠(6画)

○参考(5):[覃](12画)の字形との比較要検討。

 

23  [魚+乞] 

0307

――

[]

(45976) キツ。コチ。 (1)魚がおよぐ。 (集韻:[]、魚游也。)(2)魚を切る。(玉篇:[]、断魚。)(3)魚の名。(4)こつを。鮫の類。【倭名類聚鈔】古都乎。

○邦名 (1)コツオ(集覧「水産俗字解」)。(2)[]魚=マナガツオ(集覧「水産俗字解」「水産名彙」)、マナガタ・コツオ(同「水産名彙」)。 参考:タチウオ→[魚+兌](7画)にて、字義、字形等の用例を記す。

○【倭名類聚鈔】(那波道圓本)巻第十九 鱗介部 []魚 玉篇云[]{居迄反、漢語抄云、古都乎、本朝式、用乞魚二字}魚名也。

【箋注倭名類聚抄】巻八 龍魚部 []魚  玉篇云、[]{居迄反、漢語抄云、古都乎、式 文用乞魚二字{○乞魚皮 見齊宮寮、内膳司、主膳監等式按備後鞆浦 有許都宇乎、蓋是、小野蘭山曰、許都宇、色p白、口在頷下、小 者長四五寸、大者至二丈余、尾 如燕尾、當是寧波府志 所載燕尾鯊、錦小路嶧山君曰燕尾鯊俗 呼左賀菩宇魚名也、{○按乞魚 見主計寮式、或作許都魚、乞魚許都魚、 並仮借字、源君以為玉篇[乞]字、亦恐 属牽強、}

○【延喜式 五 斎宮】 月料 乞魚皮十五斤。(『古事類苑』魚の項、1535ページから引く)……このほか「許都魚皮」の記載があり、供御のものとしての魚皮あるいは、税納品としてのものであるなら、サメ皮と見てよいか。燕尾鯊は、「エンビサメ」あるいは「エンビザメ」あるいは「……フカ」と読むのか。サガボウと読める、この地方名あたりから、備後(岡山)の特産品等を調べておく要あり。ボウは、「坊」とすれば、サガとはなんだろうか。

○上記、岡山云々のことが気になっていたら、サガボウ、【物類称呼】に出ていた。

○【物類称呼(岩波文庫版)】巻之二(49〜50ページ。句読点「、」「。」「“@”」MANA挿入。) 鮫魚 さめ○播州にてのそといふ。越前にてつの字と云。その故は、此魚捕とらへて磯いそへ上れば假名かなの“つ”の字の形に似たりとて、越前の方言につの字となづくと也。大和にてはふかと云。さめと[魚+亶]魚ふかとは大に同しくしてすこしく異こと也。ふかの類多し。或は白ぶ か、うばぶか、かせぶか、鰐わにぶか、もだま、さゞいわり等有、皆さめの類なり。四国及九州に、“さめ”の称なし。すべて“ふか”と呼び、又江戸にて一種ぼうざめと云有。下野国宇都宮うつのみや辺にてはさがぼうとよぶもの也。江戸にて云ほしざめを、西海にてのうそうと云。江戸にてしゆもくざめと云を、西国にて念仏坊といふ。是土佐の国にて云かせぶかなり、又土佐にて一種なでぶ〔ふ〕かといふ有。船端ふなばたに人立時は、必尾をもてなて落すと也。

○【倭玉篇(篇目次第)】第二百八十一魚部(1087-4) {居乞切。コチ反。}……参考:同(1086-3)

○【倭玉篇(夢梅本)】魚第三十一(204-6) キツ{断魚也}……「断魚 」とは何か。ダンギョという訓みに相当する魚名の記録は見つからない。断→タツとすれば、タツウオあるいはタチウオにあてて訓んだ可能性があるが、不明、要検討。 おそらく、諸橋大漢和の字義解説で、「玉篇」に載せた*字を「魚を断つ」とよみ、「魚を切る」とあるのを、その本来の意味から、離れて、邦語のヨミ、魚形、字形などから、「断つ」を「絶ち:太刀」にヨミ、タチウオとのかかわりが生まれたのであろう。

○【和玉真草字引大成(文政三年増補版)】第2巻・魚部165丁 キツ{およぐ。たちうほ。こつお。うおのおよぐかたち。フツ。[質]}……草行書体の「*」は、[兌](7画・ダツ)の草行書体にきわめて似ており、タチウオの漢字としてあてたものとおもわれる。→[兌](7画)

○【大言海】(名)〔許都魚|乞魚〕〔こつうをノ約(氷魚ヒウヲ、ひを)こつ、詳ナラズ、乞ハ、字音ヲ当テタルナリ、ハ、乞魚ノ合字、漢字ノハ、魚名トノミアリテ、何魚ナルヲ知ラザレド、別物ナリ〕魚ノ名、鮫サメノ類、鼠色ニシテ、口ハ、頷下ニアリ、長サ、二丈余ニ至レルアリ、尾ハ、燕ノ尾ノ如シ。備後ノ鞆津ニテハ、今モ、こつをト云フ。燕尾鯊。―主計寮式引用文省略。齊宮寮式引用文省略。和名抄引用文省略。

○参考(1)サメ・フカ系:鮫(6画)

○参考(2)タチウオ系:[兌](7画)

 

24 [魚+巳]

0308

――

(45977) シ。ジ。 うを。 

○邦名 オウオ(集覧「水産俗字解」)。

○【字鏡集(寛元本)】巻三・十四魚部(381-1) {疾里反}。

○【倭玉篇(篇目次第)】第二百八十一魚部(1088-4) *{疾里切。シ反。}

○【倭玉篇(慶長15年版)】下 魚三百四十六(409-7) {ウヲ}。

○【童子字尽安見】(五)龍魚門、【筆海俗字指南車】魚類。

 

25 [魚+子]

0309

――

-

(45978) 音未詳。魚の名。ぼらに似て小。

○邦名 (1)魚=イナ(集覧「日本動物図鑑」「水産俗字解」「水産名彙」)、ボラ(同「水産宝典大日本水産会編」「水産名彙」)、スバシリ(同「水産名彙」)。(2)[魚+發]魚=エブナ(同「水産俗字解」「水産名彙」)。

○【万用字尽教鏡】(元禄5年頃)  ゑぶな

 

26 [尢+魚]

0310

――

-

(45979) ベツ・ギ_ヨ。

○邦名 不詳。

 

27 [サンズイ+魚][漁]   JIS第1水準漢字[2189/3579]

0311

――

JIS

(7-18101)  (一)ギ_ヨ・ゴ。(二)ギ_ヨ・ゴ。(慣)レ_フ。 (一)(二)(1)すなどる。あさる。いさる。もと*1(18827)に作る。(2)すなどり。れふ。(3)漁夫。すなどりする人。(4)或は*2(46380)*4(46002)に作る。(5)魚に通ず。(6)漁陽は、姓。

0312

――

*1

(7-18827)(46574) ギ_ヨ。ゴ。 すなどる。漁(7-181012)・*2(46380)・*4(46002)に同じ。

○邦名 用例不詳。リョウ。ギョ。スナドル。

○諸橋大漢和はじめ、漢字辞書には、「漁」は、サンズイの部に分類されている。

○魚偏に載る「漁をする=すなどる・魚や貝をとる」と同義の字を以下の通り再掲する。

 

1022

*2

0208

*3

0423

*4

 

 

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