味探検 江戸前シリーズ 37(東京新聞1997年10月9日首都圏情報版「ゆめぽっけ」掲載) 

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小笠原村・丸丈(まるじょう)

江戸前番外編―名物亀料理はいかが

 東京港竹芝桟橋からほぼ南に1000キロ。定期航路で25時間かけてやってきた。小笠原も東京都。少々時間はかかるが、考えようによってはここだって江戸前といえなくもない。海路はるばるの島料理を味わった。
 父島の小笠原島漁協所属船は約20隻。いずれもマグロやカジキ、30キロもあるカンパチやオキサワラ、オナガダイといった大物をねらう漁船ばかり。この半数近くが、島外の若者が志願して漁師修行のすえ船頭になったケースの漁船という。後継者・嫁不足という日本漁村が抱える悩みはここにはないようなのだ。こんな漁師さんを取材しながら、島一番の寿司割烹の老舗を訪ねる。
 マグロや黒カッポレ、カンパチとボリュームある島魚の刺身(各1000円)。「東京じゃアカハタという高級魚。島でアカバ。唐揚げや味噌汁(600円・写真)がうまいよ」と若主人の金子秀雄さん。さらに薦めてくれたのが亜熱帯野菜シカクマメ。天ぷらやベーコンと炒め(各600円写真)てサクサクっと食べる。輪切りにすると星型のスターフルーツシロップ煮(600円写真)。さわやかな酸味が口一杯に広がった。
 小笠原といえば亀料理。刺身(1000円写真)にトライ。ポン酢あえ、煮込みもある。オキサワラのヅケを和辛子で握る島寿司もまた忘れ得ぬ味となった。(中島満)

 

「丸丈」メモ

小笠原村父島東町。小笠原海運で竹芝桟橋から週1便25時間。二見港より大村商店街方向へ消費生協店の先の道右入る左角。徒歩8分。(電)04998・2・2030。カウンター9席、上がり8席、ベランダ16席、座敷40席。営業時間前11時~後2時、6時~11時。定休・入港日前日。

取材メモ  注:記事内容は取材時のものです。現時点で価格・営業時間・経営内容等変更がある場合があることをご了承下さい。

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